株式会社インフィニティエージェント

事業内容

デジタルマーケティング事業、リフォームテック事業、フィンテック事業

代表取締役

岡田 裕平

1989年、東京都出身。2012年大学在学中にベンチャー企業にインターンとして入社、新規事業責任者としてインターネットメディア事業の立ち上げを行う。2013年11月トランスコスモス株式会社へ入社し、デジタルマーケティングにおけるプランニング、オペレーション業務に従事。「セールスとデジタルを駆使し無限の可能性を引き起こす」を経営理念に、2015年5月、当社を創業。代表取締役に就任。

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2024.11.23

「ソリッドベンチャーとしてのインフィニティエージェント」著者の視点

株式会社インフィニティエージェントは2015年の創業以来、外部資金に頼らない自己資金経営で事業を拡大してきました。デジタルマーケティングをコアとしながら、リフォームテックやフィンテックといった新分野にも次々と参入し、多様な事業ポートフォリオを形成しています。

その歩みは、ソリッドベンチャーとしての典型例を示すだけでなく、インターネット業界における新たなビジネスチャンスの捉え方を示唆していると言えるでしょう。ここでは、同社の創業期から現在に至るまでの取り組みを詳しく見ていきます。

ソリッドベンチャーとは何か

ソリッドベンチャーの定義

スタートアップ企業やベンチャーと聞くと、大規模な資金調達を実施して急速な事業拡大を狙うイメージを抱くかもしれません。

しかし、外部のエクイティファイナンスに頼らず、事業収益を再投資して着実に成長する企業も存在します。このような企業は、いわゆる“バーニング”な資金拡大路線をとらず、経営の独立性や長期的視点を重視しながら規模を拡大していきます。

こうした特徴を持つ企業を本記事では「ソリッドベンチャー」と呼んでおり、安定的な収益源と自律性を両立しながら成長するのが大きな特徴です。

ソリッドベンチャーは投資家への説明責任に追われることが少ない分、経営陣が自社の理念やミッションに基づいて柔軟に意思決定を行いやすいメリットがあります。

インフィニティエージェントとソリッドベンチャー

インフィニティエージェントは、設立から一貫して自己資金による経営を続けています。VCなどの外部資本を大量に受け入れていないため、事業の方向性を自らコントロールしやすく、長期的なビジョンを重視した経営方針を維持できるのが特徴です。一方で、急拡大のタイミングにおける資金確保や競合他社との差別化など、常に課題も伴います。

しかし、同社はデジタルマーケティングの実務で獲得した収益を新規事業に積極的に投資し、結果として2015年の創業から8年ほどの間でリフォームテックやフィンテックなど、多彩な領域に進出しています。このダイナミックな事業多角化こそ、ソリッドベンチャーとしてのユニークな特徴を象徴しています。

創業期のストーリー

創業者のバックグラウンド

インフィニティエージェントの代表取締役を務める岡田裕平氏は、1989年東京都出身。大学在学中にベンチャー企業でインターンとして新規事業の立ち上げに携わり、さらにトランスコスモス株式会社へ入社してデジタルマーケティング全般の知見を深めました。

こうした実践的なキャリアから得たノウハウによって、岡田氏は学生時代からインターネットビジネスの可能性を確信し、「セールスとデジタルを駆使し無限の可能性を引き起こす」という理念を掲げます。

その結果として2015年5月にインフィニティエージェントを創業し、デジタルマーケティングサービスをメイン事業として始動しました。

当初の事業モデル:デジタルマーケティング

創業時の主力事業はWeb広告運用、SEO対策、SNSマーケティングといったデジタルマーケティング支援。企業が自社のWebサイトやSNSアカウントを通じて効率よく集客・売上拡大を図れるように、コンサルティングや運用サポートを行います。

比較的初期投資が少なくても開始できる一方で、クライアントの成果にコミットする高い専門性が求められるのがデジタルマーケティングの特徴です。岡田氏が培ってきた実務経験がダイレクトに活かされ、短期間で一定の顧客基盤を築くことに成功したと考えられます。

成長戦略と資金調達:自己資金へのこだわり

外部調達なき拡大

インフィニティエージェントは、創業当初から外部資金調達(エクイティファイナンス)を行っていません。これは、企業が迅速にスケールするためにVCの出資を得る例が一般化しているスタートアップ界隈では珍しいスタイルです。

しかし、自己資金による経営には以下のようなメリットがあります。

  1. 経営方針の独立性
    投資家の意向や上場基準などに左右されることなく、代表者の理念を軸に意思決定ができる。
  2. リスクコントロールの柔軟性
    一気に多額の投資を実行するのではなく、キャッシュフローを見ながら段階的に事業投資を行える。
  3. 長期的視点の戦略推進
    四半期ごとの利益に過度に縛られず、中長期的な事業価値の創出に注力できる。

デジタルマーケティングの収益力

インフィニティエージェントがソリッドベンチャーとして成長できる裏付けには、デジタルマーケティング領域の収益性が大きく寄与しています。顧客企業のWeb広告運用代行やSNS運用コンサルなどは、成果報酬型や月額フィー型など、多様な契約形態で安定収益を確保しやすい特徴があります。

この収益を回しながら組織を拡張し、新規事業への挑戦を行うという循環が出来上がることこそ、ソリッドベンチャーの強みであり、外部投資家に依存しなくとも事業拡張ができる根幹となっています。

事業多角化と新規事業開発

リフォームテック事業への展開

インフィニティエージェントはデジタルマーケティングのノウハウを活かし、リフォームテック事業に参入しています。リフォーム・リノベーション業界は、従来アナログな営業や顧客獲得手法に頼っている企業が多く、インターネット上での集客やブランディングが十分に行われていないケースも少なくありません。そこで同社は、

  • Webサイト制作
  • SEO対策、リスティング広告運用
  • SNSプロモーション
  • VR技術を活用したリフォーム提案

などを組み合わせ、従来型のリフォーム業界のDX化を支援しています。

リフォーム事業者としては、デジタル集客のノウハウをまとめて提供してくれるパートナーは魅力的であり、ここでインフィニティエージェントのデジタルマーケティング expertise が大いに発揮されていると言えます。

フィンテック事業への展開

さらに同社はフィンテック事業にも乗り出し、保険販売や資産運用支援サービスを提供しています。デジタルマーケティングを通じて蓄積した知見は、金融商品へのユーザー理解やネット上の潜在顧客の獲得にも活用できるため、十分なシナジーが見込まれます。

たとえば、保険や投資商品のオンラインセールスには、

  • ユーザーの課題や不安を把握するための分析力
  • 信頼性の高い情報発信
  • SNSや検索連動広告による効率的な集客

が不可欠です。インフィニティエージェントのコアコンピタンスは、まさにこれらの領域と強い相乗効果を生み出すでしょう。

事業多角化の成功要因

同社の多角化を支えるのは、“デジタルマーケティング”という強力な武器に他なりません。Web集客の仕組みづくりは、リフォームやフィンテックなどどの業種にでも共通して必要とされる要素です。

さらに、業界固有の課題に対して、デジタル施策をどう最適化するかを熟知したコンサルティングができる点が強みになっています。

結果として、デジタルマーケティング事業と新規事業とのあいだで顧客紹介やノウハウの共有などが容易となり、多角化をスムーズに行えるのです。これはソリッドベンチャーに必要な安定的キャッシュフローと継続的成長をもたらす好循環を生み出す仕組みと言えるでしょう。

インフィニティエージェントが示すソリッドベンチャーの可能性

長期的視点と安定成長

同社の歩みからは、急激な外部資金導入を行わなくても、自社の得意領域(デジタルマーケティング)で確実に収益を上げ、そのキャッシュを活かして新しいビジネスに投資するというモデルが有効であることがわかります。これこそソリッドベンチャーとしての理想的な成長パターンの一つです。

外部投資家へのリターンを短期的に求められないため、じっくりと事業を熟成させ、必要な人材や資金を適切なタイミングで投入できるメリットがあります。実際、同社は創業から8年ほどの間に、複数の新規事業を立ち上げるだけの体力を蓄えました。

社会的意義と課題解決

リフォームやフィンテックといった分野は、顧客にとっては敷居が高かったり情報格差があったりする領域です。インフィニティエージェントがデジタルの力を活かして使いやすいサービスや商品を提案することは、ユーザーにとってもメリットが大きいと考えられます。

特にリフォームのような業界では、施工内容や予算などがブラックボックスになりがちです。そこにデジタルマーケティングのノウハウやVR技術を取り入れることで、透明性や効率性を高めることができ、顧客満足度を高める仕組みを作れる可能性があります。

さらなる多角化と海外展開の可能性

同社のようにデジタルを武器とするソリッドベンチャーは、国内市場だけでなく海外にも打って出やすい点が特徴です。SNS広告やSEOなどの手法はグローバルでも通用するうえ、フィンテック関連のサービスも国際的な連携が進む分野です。

将来的には、リフォーム事業やフィンテック事業の海外版を視野に入れたり、世界各国の顧客を対象にデジタルコンサルティングを行う可能性もあります。その際、外部資金調達を行わないままでいくのか、あるいはグローバル展開のタイミングでVCや投資家を引き入れるのかは今後の経営判断次第でしょう。

ソリッドベンチャーとしてインフィニティエージェント

株式会社インフィニティエージェントの事例は、以下のようなポイントで「ソリッドベンチャー」の特質を示しています。

  1. 自己資金での成長路線
    創業から一貫して外部エクイティファイナンスを行わず、デジタルマーケティングの収益を柱に安定したキャッシュフローを確保。
  2. 多角化戦略の成功
    本業のデジタルマーケティングで培ったノウハウをリフォームテックやフィンテック領域に展開し、シナジーを創出。
  3. 経営の独立性と長期視点
    投資家に左右されず、自社の理念を貫きやすい経営スタイルを維持。その結果、従業員や顧客との信頼関係を深めている。
  4. 変化への対応と課題
    インターネット業界の変化スピードが速い中で、新規事業の失敗リスクや人材確保問題と常に向き合う必要がある。これを乗り越えるための組織体制強化が今後のカギ。

今後、同社がさらなる事業多角化や海外展開を模索するなかで、どのように経営リソースを配分し、いかに人材を育成し、組織を強化していくかが焦点となるでしょう。

ソリッドベンチャーとしての堅実かつ柔軟な経営が続く限り、様々な領域で新しい価値を生み出す可能性を大いに秘めていると言えます。

インフィニティエージェントは、学生時代からビジネススキルを磨いてきた岡田裕平氏の強いリーダーシップの下、デジタルマーケティングで稼いだキャッシュを元手に他業種に積極参入してきました。

その成長軌道は、「外部からの資金調達がなくても、十分に急成長を実現できる」という好例を示しています。ソリッドベンチャーとしての取り組みが、リフォームやフィンテックといった従来型産業のDX化・IT化を後押ししながら、さらにどのように社会貢献に繋がっていくのか、今後も注目が集まるでしょう。