株式会社コアコンセプト・テクノロジー

事業内容

デジタルトランスフォーメーション支援、IT人材調達支援

代表取締役社長CEO

金子 武史

2000年、東京理科大学 理工学部 情報科学科卒業後、株式会社インクス(現SOLIZE(株))入社。製造業向けのCAD/CAMシステムの開発、自社工場の立ち上げ、分散計算システムの開発等に従事。その後コンサルタントに転身し、製造業、金融、小売、流通、通販など20社を超える企業の業務改革を支援。 2010年、当社に参画。2015年に代表取締役社長CEOに就任。

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2024.11.23

「ソリッドベンチャーとしてのコアコンセプト・テクノロジー(CCT)」著者の視点

株式会社コアコンセプト・テクノロジー(CCT)の創業から成長に至るまでの取り組み、そして同社が実践してきた多角化戦略や独自の経営手法について詳しく解説します。

CCTは2005年の設立以来、外部からの大規模なエクイティファイナンスに頼らず、自社のコンサルティング実績と技術力を強みに着実に成長を遂げ、2023年7月には東京証券取引所グロース市場に上場を果たしました。

本記事では、ソリッドベンチャーとしての特徴を踏まえつつ、CCTがいかにしてITコンサルティングからDX支援、人材調達支援へと事業領域を広げてきたのかを探ります。

ソリッドベンチャーとしてのCCT

ソリッドベンチャーとは

「ソリッドベンチャー」とは、大規模な外部資金調達に依存せず、事業収益を再投資しながら安定的に成長していく企業を示す概念です。

多くのスタートアップはVCやエンジェル投資家などからの資金を頼りに急成長を目指す一方、ソリッドベンチャーは経営者の理念や企業文化を堅持しながら自律的にキャッシュフローを生み出し、持続的な成長路線を歩むケースが多いのが特徴です。

CCTに見るソリッドベンチャーの特徴

CCTは創業以来、エクイティファイナンスを行わずに事業収益を基盤とした自己資金経営を継続してきました。その上で、ITコンサルティングにおける豊富な実績を基盤に、DX支援やIT人材サービスなどへの多角化を成功させています。

これは、ソリッドベンチャーとしての典型的な成長パターンと言えます。さらに、2023年7月には東証グロース市場に上場し、より多くの企業からの注目を集めていることも見逃せません。

創業期の背景:ITコンサルティング事業の立ち上げ

創業当初の事業モデル

CCTは2005年に設立され、創業期はITコンサルティング事業を主軸とするビジネスモデルを展開しました。企業の業務改善やシステム導入支援、業務分析、プロジェクトマネジメントといった領域をカバーし、クライアント企業の経営課題を解決する専門家集団としての地位を築いていきます。

創業者(金子武史氏)のバックグラウンド

代表取締役社長CEOの金子武史氏は、2000年に東京理科大学 理工学部 情報科学科を卒業後、製造業向けのCAD/CAM開発などを行う企業にエンジニアとして勤務。

その後コンサルタントとしても実績を積むことで、製造業や金融、小売、通販など多岐にわたる業界の業務改革を支援するスキルを培いました。

2010年にCCTへ参画し、2015年には代表取締役社長CEOに就任。ITエンジニアと経営コンサルタントという異なる視点を融合させ、企業の業務プロセス改革とIT導入を一貫してサポートする手法を確立していきます。このバックグラウンドこそが、CCTの強みである「幅広い業界知識と技術力」を支える原動力となっています。

成長戦略と資金調達

創業当初から自己資金による事業拡大

CCTは、創業当初から外部投資家による大規模な出資を受けることなく独立性を維持しながら事業を拡大してきました。

ITコンサルティングの案件受注によって得られる安定した収益を再投資することで、新規サービスの開発や人材採用を行える仕組みを構築したのです。

ソリッドベンチャーとしてのメリット

  • 経営方針の自由度
    外部株主への短期リターンを求められず、長期的ビジョンに基づく戦略が打ちやすい。
  • 組織文化の強化
    経営理念の浸透や独自の企業文化を育みやすい。
  • リスク管理のしやすさ
    エクイティの希薄化が進まないため、経営者が主体的にリスクをコントロールできる。

東京証券取引所グロース市場への上場

2023年7月に、CCTは東証グロース市場に上場を果たしました。上場に伴い、市場からの資金調達手段は増えますが、それまでの10数年にわたって自己資金のみで成長軌道に乗せてきた点は、まさにソリッドベンチャーとしての実力を示すものです。

上場後も、同社のコアバリューである自律性と専門性が揺らぐことはないと考えられます。

事業の多角化と新規事業開発

DX支援事業への拡張

ITコンサルティングで培ったノウハウを活かし、CCTはデジタルトランスフォーメーション(DX)支援事業を強化しています。

具体的には、下記のようなサービスを提供することでクライアント企業の業務改革を促進します。

  1. DX戦略の策定
    業務フローを可視化し、どのプロセスにデジタル技術を導入すべきかをコンサルティング。
  2. システム導入・データ分析
    AI・IoTなど先端技術を駆使したシステム開発やデータ活用をサポート。
  3. 組織変革支援
    DXの推進には社内文化の変化が欠かせないため、プロジェクト全体をマネジメント。

こうした包括的な支援は、金子氏がエンジニア/コンサルタント両方の経験を持つからこそ実現できる強みであり、市場にも高い評価を得ています。

IT人材調達支援事業

近年、IT業界では深刻な人材不足が課題となっています。CCTはビジネスパートナーネットワークを活かし、顧客企業の要望に合ったエンジニアやコンサルタント、プロジェクトマネージャーなどを提供・派遣するサービスを展開中です。

IT人材調達とコンサルティングを同時に行える体制は、クライアント企業にとって大きなメリットがあります。

たとえば、自社でDXを推進しようとしても社内にノウハウがなければ計画倒れになりがちですが、必要なときに必要なスキルを持つ人材を呼び込めるため、プロジェクト成功の確度が高まります。

成功要因:コンサルティング expertise の活用

CCTが多角化に成功している要因として、ITコンサルティングで培った専門知識と業務改革スキルをコアコンピタンスとして据えている点が挙げられます。

単なるシステム導入業者ではなく、企業の経営課題を分析し、最適なITソリューションを選択・実装するプロセスに強みがあるため、新規事業としてのDX支援や人材調達にも自然に広げられるのです。

CCTの今後の展望とソリッドベンチャーとしての意義

さらなるDX推進とイノベーション

CCTはDX支援事業を中核としながら、人材調達支援やコンサルティング領域を拡大しています。日本企業のDXは依然として遅れが指摘されており、潜在的な需要は非常に大きいと見られています。

CCTの強みである業務改革とIT技術の融合が、今後も多くのクライアント企業にとって不可欠な要素となるでしょう。

ソリッドベンチャーのロールモデル

大手VCからの投資が当たり前に思われがちなITスタートアップ界隈において、自己資金での成長を成し遂げたCCTのケースは、同じ道を模索する起業家にとって大きな示唆を与えます。とりわけ、

  • コンサルティングや受託開発など、利益率の高いサービスで基盤を築く
  • 得意分野を核に、DX支援や人材サービスなど周辺領域へ多角化する
  • 長期的な視点で経営し、上場を1つのマイルストーンと捉える

といった戦略は、他のソリッドベンチャー事例とも共通点が多いと考えられます。

CCTが示すソリッドベンチャーの可能性

株式会社コアコンセプト・テクノロジー(CCT)は、2005年の設立以来、ITコンサルティングを軸に着実な収益を上げ、そのキャッシュを再投資しながらDX支援やIT人材調達支援への多角化に成功してきました。

創業者である金子武史氏のエンジニア/コンサルタントとしての豊富な経験が、経営の舵取りと事業戦略の両面で強い推進力を発揮している点も特筆に値します。

大きな外部出資に依存せず、自己資金での事業成長を続け、最終的には東証グロース市場に上場したことは、CCTがソリッドベンチャーとしての道を体現している証左です。

IT業界の激しい変化や人材不足といった課題もあるものの、DX推進に対する社会ニーズは依然として高く、同社の今後の展開にはさらなる期待がかかります。

ソリッドベンチャーには、短期的な利益ではなく長期的な企業価値創造を重視する文化が根付いている場合が多く、CCTもその例外ではありません。

今後、CCTが上場企業としての成熟度を高めつつ、自社のDNAである「コアコンセプト」の実践を通じて、どのように顧客企業の変革をリードしていくのか――その進化の過程は、日本のITコンサルティング市場やDX支援市場の行方を占ううえでも極めて興味深いと言えるでしょう。