ソリッドベンチャーの定義とは?【上場・未上場の事例を踏まえて】

2024.08.14

筆者:エンジェルラウンド株式会社:大越匠

ソリッドベンチャーとは、創業初期段階から収益を実現する事業を構築しそれをキャッシュエンジンとして新事業を持続的に模索する企業のことです。本記事では、ソリッドベンチャーの基本概念からスタートアップとの違い、具体的な事例、メリット、そしてソリッドベンチャーの展望までをまとめました。


ソリッドベンチャーの基本概念

ソリッドベンチャーとは、創業初期段階から収益を実現する事業を構築し、それをキャッシュエンジンとして新事業を持続的に模索するベンチャーのことです。一般的に、スタートアップは新しいアイデアや技術をもとに、創業初期から資金調達(主にエクイティ・ファイナンス)を重視します。ソリッドベンチャーはその対極に位置します。

ソリッドベンチャーは、まず早期にキャッシュ・カウ事業をつくります。事業はさまざまで受託開発やコンサル、代理店、人材関連などです。

これらの共通点としてあるのは「比較的すぐに売上がたつ」ということです。キャッシュ・カウ事業をもつことで事業が安定し、スタートアップのような資金調達ありきの事業運営や資本政策を避けることができます。さらに、既存事業の延長線上の新規事業を模索することができます。

仮に新しい事業が失敗しても、収益を生んでいる事業があるため会社清算のリスクを極力下げることができます。

ソリッドベンチャーは、短期的な利益だけでなく、長期的な視点での成長を重視することができます。事業を推進していく過程で、自社利益やデット・ファイナンスだけでは賄い切れなくなったタイミングでエクイティ・ファイナンスの選択肢も選ぶことができます。

スタートアップとの違いを明確にする

ソリッドベンチャーとスタートアップは、どちらも新しいビジネスを立ち上げる企業ですが、そのアプローチや目的には明確な違いがあります。

スタートアップは一般的に、革新的なアイデアや技術をもとに短期的に急成長を目指す企業であり、リスクを取ってチャレンジすることが特徴です。短期間での成長を重視しているため、リスクマネーとして投資を行うベンチャーキャピタルなどから資金調達を行いながらスケールアップを図ります。

一方、ソリッドベンチャーは、初期段階から収益を生み出すことを重視し、持続可能なビジネスモデルを構築することに焦点を当てています。

ソリッドベンチャーは市場のニーズに応じた製品やサービスを提供し、安定した収益を確保することで、長期的な成長を目指します。安定収益の事業をもっていることで、成長のプロセスで新規事業への挑戦や急拡大に踏み切ることもできます。ソリッドベンチャーは時間軸は長くなりますが、スタートアップに比べてリスクを抑えたアプローチを取ることができます。

このように、ソリッドベンチャーとスタートアップは、ビジネスの成長戦略やリスク管理の観点から異なるアプローチを持っていることがわかります。

ソリッドベンチャーの具体的な事例紹介

ソリッドベンチャーは、初期段階から収益を上げることを目指す企業形態であり、実際に成功を収めている事例がいくつか存在します。ここでは、勝手にソリッドベンチャーにカテゴライズして事例をいくつか紹介します。

上場ソリッドベンチャーの事例:SHIFT社

創業事業である「品質管理」を軸にソリッド(堅実)にオーガニック成長をさせていきながら、M&Aで“できること”を増やし、将来的きIT業界の支援プラットフォーマーを目指す。既存事業が基盤を固めているからこそ、新しいチャレンジ(M&Aやプラットフォーム構想)ができている、めちゃくちゃ参考になる事例。そして後述してるけど、上場ソリッドベンチャー×未上場ソリッドベンチャーの可能性が垣間見える‥‥。決算資料を眺めていて、SHIFT社の①顧客深耕、②買収しない会社を決めるM&A戦略、は面白いので整理すると、

①顧客深耕:アンゾフの成長マトリックスになぞるような広げ方で着実に

  • 顧客を参画レベルマップという四象限で整理
  • アンゾフの成長マトリックスと同じような考え方
  • まずは創業事業の「品質管理」から入る
  • そこから「周辺システム」と「基幹システム」に広げる
  • 最終的に「全方位」に変化する
  • ポイントは広げていくということ
  • いきなり「周辺システム」「基幹システム」「全方位」から入るのではなく、創業事業で強みになっている「品質管理」から入っていること
  • アンゾフの成長マトリックスでも、既存事業×既存顧客から始まって、隣接する横または縦に広げて、最終的に全く新しい新規事業×新規顧客にズレていく
  • 広げ方もソリッドでカッコいい‥‥

②M&A戦略:のれん負けする会社は「買収しない」と言い切るソリッドさ

  • M&Aの戦略として「のれん償却後赤字となる企業は対象外」「高成長企業はハイバリューであり、投資回収リスクが高い」「連結利に即座に貢献しない案件は、原則、検討から排除」と明言
  • SHIFT社がこれまで歩んできた、着実で堅実な成長のアナロジーをM&A戦略に組み込んでいる分かりやすさ
  • 上場ソリッドベンチャーが未上場ソリッドベンチャーをM&Aしていく未来がここにある気がする‥‥
キャプチャ引用元

SHIFT社の「2024年8月期 第3四半期 決算説明会資料」とGrowth Capital『SHIFTは今後もM&Aを拡大へ「SHIFTに入ると従業員がハッピーになる」秘訣とは』より


上場ソリッドベンチャーの事例:TWOSTONE&Sons社

創業事業は受託開発で着実に売上を上げ、新規事業でエンジニアマッチングプラットフォームやメディアを展開。IPO後にはM&Aを戦略実装。SHIFT社同様に、ハイバリュースタートアップのM&Aは“しない”と明言。

上場ソリッドベンチャーによる未上場ソリッドベンチャーM&Aの可能性が広がる‥‥。人材ビジネスやメディアビジネスは、PERがつきにくいなどでVCから嫌われがちだけど、事業モデルに組み込んでそれぞれが成長トリガーでシナジーがあると強い事業になる。コアコンピとも言い換えられるかも。沿革スライドの「創業期」「拡大期」「飛躍期」のステップはいろんな示唆があって参考になる。

キャプチャ引用元

TWOSTONE&Sons社の「2024年8月期 第3四半期決算説明資料」と 「成長可能性に関する説明資料」より


上場ソリッドベンチャーの事例:ナイル社

創業からソリッド(堅実)な事業を展開しながら、既存事業のアセットやノウハウを活用して新規事業でJカーブを描いて急成長。そしてIPO。創業期はSEOコンサルのクライアントワークから始まり、Appliveというメディアや広告ソリューションでキャッシュ・カウ事業をつくり、それまでのアセットで「おトクにマイカー 定額カルモくん」にチャレンジ。流れが素敵すぎる。

キャプチャ引用元

ナイル社の「事業計画及び成長可能性に関する事項」と沿革より


上場ソリッドベンチャーの事例:うるる社

上場ソリッドベンチャーの事例。うるる社。2024年3月期のARRは45億超。SaaS・BPaaSがメインですが創業からの事業展開がソリッドで面白い。ベースにあるコアコンピをズラさずに“ジワ新規“で着実に広げている。

【NJSSの場合】

  • 創業事業はBPO。労働集約型事業をヒントにクラウドソーシング事業へ
  • 主婦に特化したクラウドソーシング「shufti」開始
  • クラウドワーカーを自社プロダクト立ち上げに活用(CGS:Crowd generated Serviceと名付けられている)
  • 第一弾は行政の入札情報サービス「NJSS」
  • 全国約1,800ある自治体の入札情報を法人が調べるのはめちゃくちゃ大変(いつか開示されるのかもわからない/どこに開示されるか自治体によって違うなど)
  • shuftiのクラウドワーカーが入札情報を調べ、その情報を統合したものが「NJSS」
  • 法人には月額数十万で提供
  • さらに、「NJSS」も多くの導入顧客の潜在ニーズに合う新しいサービスや事業を拡張・展開してクロスセル

「NJSS」だけでもソリッドな流れでキレイ‥‥。その他の事業も、創業事業のBPOやうるる社が抱えているクラウドワーカーを活用できる事業を着実に増やしていて堅い。

※ジワ新規:造語なのでXの検索で「from:TakumiOokoshi ジワ新規」してみてください

キャプチャ引用元

うるる社の「2024年3月期 決算説明資料」「2023年版価値創造ストーリー」「コーポレートサイト」より


上場ソリッドベンチャーの事例:オロ社

上場ソリッドベンチャーの事例。オロ社。

創業事業はウェブやシステムの受託。着実なクライアントワークで創業から売上を積み上げる。そこからが面白くて、社内用の業務管理ツールが他社でもニーズがあることが分かりERPとして提供、導入が急拡大して2017年にIPO。

創業からある制作受託(IR資料ではマーケティングソリューション事業に組み込まれてる)でソリッド(堅実)に売上のゲタを作りながら、自社課題を解決するプロダクトをつくって新規事業のような形で他社に提供。

ERP ZACの最初は、自社と類似しているような業務が見えにくい会社をターゲットにしていたのも面白い。

「受注金額を振り返るとこのプロジェクト赤字じゃない?」となりがちなウェブ制作やシステム受託、コンサルなどが初期ターゲット。

なぜなら自社がその課題を持っていたので高い解像度でプロダクトを作れるし提供ができる。そこからクラウドERPに滲みでていまに至る。

自社で使っていたツールを外出しして大きくなった事例。Slackも確かそうだったような‥‥。

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オロ社の「2024年12月期 決算説明資料」を2022-2024中期経営計画」「成長可能性に関する説明資料」と沿革より。


上場ソリッドベンチャーの事例:GENOVA社

上場ソリッドベンチャーの事例。GENOVA社。

2022年にIPO。医療機関に特化したバーティカルメディアとDX支援で2024年度の年商86.8億、営利23.0億。

設立2005年。創業事業は医療を中心とした領域の手堅いウェブ制作から。平瀬代表の前職テレウェイブ社がまさにその領域のパイオニア的企業だったので、そのまま領域特化として開始。

祖業はガラケー→スマホでも時代に沿ったアップデートしながら右肩上がりで伸び続け、クライアント社数も比例して伸長。

クライアントネットワークをアセットに2016〜2017年のオウンドメディア全盛期に自社メディア参入。メディア関連の流れにのって大きくなったところは先日ポストしたナイル社も(ナイル社は支援サイドでしたが)。

同時に同じアセットを活用してスマート簡易自動精算機再来受付機などのDX支援もはじめ第二創業的にグロース。(後者は代表の平瀬さんの前職と同じ流れ)

創業のウェブ制作でソリッド(堅実)な事業で売上と顧客を獲得しながら、自社のアセット(セールス力と顧客ネットワーク)を時代のトレンドにのせ事業をズラした展開。一定数の顧客を抱えることができれば、新しい事業でも堅い事業が作れる事例で、領域選定の重要性がめちゃくちゃ分かる‥‥。

アンゾフのマトリックスの「既存顧客×新商品」の新製品開発戦略をやり切っている流れで素敵すぎる。

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GENOVA社の「2025年3月期 第一四半期 決算説明資料」「事業計画及び成長可能性に関する事項の開示」と沿革より。


上場ソリッドベンチャーの事例:FPパートナー社

上場ソリッドベンチャーの事例。FPパートナー社。

2022年にIPO。ファイナンシャル・プランニングを軸に2023年11月期で年商305億円、営利55億円。 「マネードクター」ブランドで全国展開。

設立2009年。FP相談を切り口に安定ストックモデルの生保・損保の提案をしつつ、お金周りの周辺も提案ができる強さ。

一時期、爆発的に増えた“保険に関わる店舗“よりも幅が広い提案ができる。保険の店舗型は「保険の提案のみ」なので。

収益モデルも堅く、生保・損保は契約数が積み上がれば上がるほど安定収入に。さらに、「お金にまつわるいろんな相談」を受けることで生保・損保以外のビジネスチャンスを上乗せできる余白。事実、通信会社KDDIのauブランドと合弁も。

FPの資格者かつ個人で活動されている人は全国に一定数存在していて、それらの方々を組織にし、仕組みにしたのが「ならでは」の価値。

個人でもできる仕事を、組織で効率化して戦う事業。さらに収益構造が堅いストックモデルをベースにしているというのがソリッドすぎる‥‥!

顧客数が増えれば増えるほど、お金に関わるアレコレのクロス提案もできる可能性もあって面白すぎる‥‥。

キャプチャ引用元

FPパートナー社の「2024年11月期 第2四半期 決算説明資料」「2023年11月期 決算説明資料「2022年 事業計画及び成長可能性に関する事項の開示」と沿革、日本FP協会「データで見るFP資格より。


未上場ソリッドベンチャーの事例:DONUTS社

公開ベースで売上高200億+の未上場ソリッドベンチャーDONUTS社の事例。創業はソリッド(堅実)なSI事業。創業3期目の新規事業「ハウコレ」のリリースを皮切りに、立て続けにクラウドサービス「ジョブカン勤怠管理」、ゲーム「暴走列伝 単車の虎」、動画・ライブ配信「ミクチャ」、医療「CLIUS」をリリースしながら着実にトップラインを伸ばして、未上場でありながら200億+の売上高に。

キャッシュ・カウになる事業を新規で作り続けながら、既存リソースやシナジーを使って異なる領域のプロダクトを生み出して(そして伸ばし続けて)いるのがすごい。意思決定の関係者が少ないことも着実な成長は、圧倒的なスピードと柔軟性の高い判断・高い自己資本比率が要因になっている。

まさにソリッドベンチャーの雄。

キャプチャ引用元

DONUTS社の「DONUTS Co. Ltd._About us」とDONUTS RECRUITより。


未上場ソリッドベンチャーの事例:レバレジーズ社

未上場ソリッドベンチャーの事例。レバレジーズ社。2023年に売上約1,150億円。未上場‥‥!創業事業はSES。そこからIT、医療・介護、若手キャリアに展開。

新規事業ではHR Saas、業務DX、オンライン診療、M&A、海外就労支援。設立から18年で売上1,000億超に。“ジワ新規“で着実に業態を広げている。インタビューで中長期で1兆円を目指すとも。創業事業から全く新しい事業にチャレンジするのではなく、既存事業にジワっと隣接している事業にソリッドに進めているのはめちゃくちゃ教科書的で学び深い。

キャプチャ引用元

レバレジーズ社のコーポレートサイト より


未上場ソリッドベンチャーの事例:キュービック社

未上場ソリッドベンチャーの事例。キュービック社。2023年に売上約134億円。創業から自社運営の総合メディアやバーティカルメディアを事業基盤に。派生する形でメディア集客支援の顧客支援のコンサル事業を展開。

新規事業は、新規事業開発を目的とした子会社をつくり、億単位の事業開発予算をつけていることと、M&Aによる事業拡張をしている。M&Aは2025年までに15億の予算で投資される予定とのこと。

創業から一貫した自社メディア運営で会社基盤を固めながら、そのナレッジや考え方を新しい自社メディアや事業や顧客支援に渡しながら広げているのがソリッド的でかっこいい。改めて領域選定は大切だと思った。自社の強みは?で領域を決めるべき‥‥。

キャプチャ引用元

キュービック社のコーポレートサイト、新卒採用ページより


未上場ソリッドベンチャーの事例:ネオキャリア社

未上場ソリッドベンチャーの事例。ネオキャリア社。2024年2月期の売上508億円。グループ会社は19社(!)創業から一貫して人材事業を主軸に周辺領域を展開。周辺領域は幅広く、BPO・営業代行・研修・システム受託など。一見、バラバラに見える周辺領域も、既存顧客を主語にして考えるとめちゃくちゃ合理的。

記憶が確かであれば、最初は自社媒体などではなく採用媒体の代理店(マイナビ?)から始まっているはず‥‥。

そこから強い営業組織をレバーに各事業を広げていっていまのネオキャリア社に。

西澤代表の各メディアのインタビューから注力領域はヘルスケア(介護&保育)。ここの領域だけでも3桁億の売上になっているとこのと。新領域へのチャレンジは基本的にナンバー1の取れるマーケットにフォーカスをして運営する方針。

強い既存事業を作った上で、シナジーのあるジワ新規とド新規を掛け合わせているのが新規事業の教科書的‥‥!

キャプチャ引用元

ネオキャリア社のコーポレートサイト、新卒ページ、logmiBiz『「企業の歴史の長さと価値は比例しない」10年で社員を20倍にしたネオキャリアに学ぶ、ベンチャー企業の採用戦略』より。


未上場ソリッドベンチャーの事例:レイスグループ社

未上場ソリッドベンチャーの事例。レイスグループ社。2024年着地予想で売上500億円。グループ従業員数は2,775名。28社の子会社を展開。

さらに、創業1997年から2008年のリーマンショックまで12年間増収増益を続けていたとのこと。

HR関連を祖業に、自社アセット(人材や顧客など)を活用しながら着実に、広げて成長し続けている。

事業多角化は戦略的で、ハイレベル人材と‘’それ以外人材‘’を適材適所で配属させ、グループ全体で「2:6:2」問題を自社内完結。これだけでもすごい‥‥(商材単価と人件費などの費用を賄えるスキームにしていること)。

「ワンプロダクトフルスイング」のスタートアップにはできないムーブである、優秀人材は〇〇、そうでない人材は〇〇に配属へ、という事業ポートフォリオを作りながら業績を伸ばし続ける強さたるや‥‥。

自社が持っているアセット(顧客ネットワーク、人材、強いセールス、デリバリーの仕組みなど)を活かすことができれば、年商500億、28社の戸外を展開するグループ企業が創れるという事実を証明している事例。

素直にすごい‥‥🫨

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レイスグループ社のコーポレートサイト、レイスリクルーティングサイトより。


未上場ソリッドベンチャーの事例:ファインドスター社

未上場ソリッドベンチャーの事例。ファインドスターグループ社。

グループ会社15社。グループ全体売上高376億円で従業員数は800名を超える(グループ連結2022年6月時点)。

1996年設立、創業時はウェブ受託開発・運営からはじまる。そして、顧客ニーズからニッチメディアの広告代理店事業を開始し、現在はECおよびBtoB企業をメインのクライアントにするダイレクトマーケティング支援に。ダイレクトマーケティング支援を主軸に隣接業界に広げて、2008年からグループ経営に。

顧客ニーズに沿ったマーケ支援事業をソリッドにジワ新規で広がっていった形。主語が顧客ニーズなので、新しい事業自体もコケることが少ない構造になっている。

前回ポストしたレイス社の展開と似ていて、顧客ネットワーク、人材、強いセールス、デリバリーの仕組みなどが社内ナレッジとして蓄積されていてグループ会社の1/3が営業利益1億を超えているとのこと‥‥!

共通アセットを使って再現性担保できてるのすごい‥‥。

キャプチャ引用元

ファインドスターグループ社のコーポレートサイト、ファインドスターグループ採用ページ、ちば起業家応援事業(イノベーティブハイブ)サイトより。


これらの事例からもわかるように、ソリッドベンチャーは収益性と持続可能性を両立させることが可能であり、今後も多くの企業がこのモデルを採用することが期待されます。

ソリッドベンチャーのメリットと問題

ソリッドベンチャーは、初期段階から収益を上げることを目指すため、いくつかの重要なメリットがあります。まず、持続可能なビジネスモデルを構築することで、資金調達の安定性が増し、長期的な成長が期待できます。

また、収益を早期に上げることで、投資家やステークホルダーからの信頼を得やすくなり、さらなる資金調達の機会を広げることができます。

一方で、ソリッドベンチャーにはいくつかの問題もあります。

特に、初期段階から収益を上げるためには、マーケットニーズを的確に捉えなければならないため、持続可能なビジネスモデルを維持するためには、常に市場の変化に対応し続ける柔軟性が求められます。

このように、ソリッドベンチャーは収益性と持続可能性を両立させる魅力的なビジネスモデルですが、その実現にはマーケット(顧客)ニーズを理解し早期に収益化するというアプローチが必要です。

ソリッドベンチャーの展望

ソリッドベンチャーは、持続可能なビジネスモデルを追求する企業として、今後注目を集めるかもしれません。特に、環境問題や社会的課題に対する意識が高まる中で、これらの問題に取り組む企業が求められています。ソリッドベンチャーは、収益を上げながら新しいチャレンジができるため社会的価値を創出することができます。

また、グローバル化が進む中で、国境を越えたビジネス展開も容易になっています。ソリッドベンチャーは、国内市場だけでなく、海外市場にも目を向けることで、さらなる成長の機会を得ることができるかもしれません。

国際的なネットワークを構築し、他国の市場ニーズに応じた製品やサービスを提供できるチャネルを構築することができれば、ソリッドベンチャーの海外展開も可能になります。

今後のソリッドベンチャーは、持続可能性と収益性を両立させる新たなビジネスモデルを模索し続けると考えられます。これにより、日本独自の進化した企業体として社会に貢献しながらも、企業としての成長を実現することが期待されます。